片頭痛の原因と特徴・片頭痛についての診断所

片頭痛

片頭痛(へんずつう, Migraine)とは、頭痛の一種で、偏頭痛とも表記する。頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴である。軽度から激しい頭痛、体の知覚の変化、吐き気といった症状によって特徴付けられる神経学的症候群である。生理学的には、片頭痛は男性よりも低血圧の女性に多い神経学的疾患である

片頭痛には変異型があり、脳幹に由来するもの(カルシウムやカリウムイオンの細胞間輸送の機能不全が特徴的である)や、遺伝的性質のものなどがある。双子に関する研究で、片頭痛を発症する傾向への遺伝的影響が、60〜65パーセントの確率であることが分かった。さらに変動するホルモンレベルも、片頭痛と関係がある。思春期前には男女ほとんど同じ数だけ片頭痛を発症するのに対し、成人患者では実に75パーセントが女性なのである。片頭痛は妊娠中にはあまり発症しなくなると知られているが、中には妊娠中の方が頻繁に発症するという人もいる。

原因

片頭痛の原因は多岐にわたるが、それらは行動によるもの、環境によるもの、伝染によるもの、食物によるもの、化学作用によるもの、ホルモンによるものにそれぞれ分類される。これらの要素は、医学文献では「誘発因子」として知られている。

片頭痛の原因として考えられるもの:
1.アレルギー反応
2.明るい光、騒音、ある種の香水の匂い
3.身体的あるいは精神的なストレス
4.睡眠パターンの変化
5.喫煙あるいは副流煙の吸入
6.食事を抜くこと
7.酒類の摂取
8.月経周期の変動、経口避妊薬の服用、更年期移行中のホルモン変動
9.緊張性頭痛
10.チラミンを含む食品:赤ワイン、熟成チーズ、チョコレート、漬け物類、発酵食品、薫製魚、トリの肝臓、イチジク、豆の一部など
11.グルタミン酸ナトリウム(MSG)を含む食品:肉類、発酵食品など。原材料名ではうまみ調味料(近年では「アミノ酸等」と表示されている。有名なものとしては味の素がある)、発酵調味料、タンパク加水分解物など
12.硝酸塩を含む食品:ハム、ベーコン、ホットドッグ、サラミなど
13.その他の食品:ナッツ類、ピーナッツバター、アボカド、バナナ、シトラス、ニンニク、乳製品、コーヒー

特徴

典型例
片頭痛は低血圧の女性に出現しやすく、高齢で軽減する発作性頭痛を示す慢性機能性疾患である。診断基準に含まれない特徴もあり個体差も大きい。典型例で認められる特徴を簡単にまとめる。

非典型例
片麻痺性片頭痛(HM)は家族性片麻痺性頭痛(FHM)と孤発性片麻痺性頭痛に分類される。海外における検討では有病率は0.01〜0.03%と稀少疾患である。典型的な片頭痛よりも発症は早期であり10〜20歳とされる。運動性の前兆が認められるのが最大の特徴である。