マクサルト錠の服用指導・片頭痛に対して専門治療薬

片頭痛

片頭痛は、中等度から重度の頭痛が4〜72時間持続し、悪心、嘔吐、光過敏、音過敏等の症状を伴うため日常生活や社会生活に支障を来すことが多い疾患です。また、国際頭痛学会の診断基準に基づく疫学調査(1997年)の結果から、本邦の片頭痛患者数は約840万人にも上ると推定されています。

片頭痛の病態仮説として最も有力な「三叉神経血管説」では、頭痛の発生は、何らかの刺激で神経拡張性の神経ペプチドが放出され、血管が拡張して炎症が起きたときに伝わる痛みによるものと考えられています。

マクサルト

マクサルト(一般名:リザトリプタン安息香酸塩)は、片頭痛に対する迅速な効果発現を目指して、米国メルク社が開発した経口トリプタン系片頭痛治療剤です。

マクサルトは、片頭痛発作時に拡張した血管を収縮させ、血管炎症を抑制する作用により、速やかに頭痛を改善する片頭痛治療剤として、米国でのメルク社による非臨床試験および臨床試験の成績を受け、1995年5月より本邦において臨床開発に着手し、2003年7月に承認されました。

マクサルトは錠剤のほかに、片頭痛発作時に場所を選ばず水なしでも服用できる「マクサルトRPD錠(口腔内崩壊錠)」も開発しました。

効能・効果

マクサルトは、国際頭痛学会による片頭痛診断基準(「参考」の項参照)により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と診断が確定された場合にのみ使用すること。特に次のような患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。

副作用

臨床検査値異常

は274例中12例(4.4%)に認められ、主なものはALT(GPT)上昇6件(2.2%)、AST(GOT)上昇5件(1.8%)、CK(CPK)上昇3件(1.1%)などでした。

臨床試験において副作用

274例中51例(18.6%)に認められ、主なものは傾眠21件(7.7%)、倦怠感8件(2.9%)、めまい6件(2.2%)、口渇5件(1.8%)、脱力4件(1.5%)、悪心3件(1.1%)、感覚減退3件(1.1%)などでした。

重大な副作用

頻度不明としてアナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状、不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状、頻脈(WPW症候群における)、てんかん様発作、血管浮腫、中毒性表皮壊死症、呼吸困難、失神が報告されています。

成分

安息香酸リザトリプタンは脳内の血管内壁にある『セロトニン受容体(5-HT)』に結合することで、拡張した血管を収縮させて頭痛を緩和する効果があります。炎症が起こっている三叉神経(さんさしんけい)にも働きかけることで、神経ペプチド(CGRP)を抑制して抗炎症作用を発揮します。

安息香酸リザトリプタンの効能・効能は『片頭痛』です。頭(脳内)の血管が拡張することで発症する『片頭痛』は慢性化しやすい頭痛ですが、安息香酸リザトリプタンは病的に拡張した血管を選択的に収縮させることで片頭痛の痛みや違和感を緩和してくれます。拡張した血管の周囲には炎症が起こりやすく、その炎症が頭痛の原因になることがありますが、本剤は抗炎症作用もあると考えられています。片頭痛発作が発生した時にすぐに飲むことができる薬で、片頭痛の『急性期治療薬』として適しています。

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